無責任な識者の意見   



複数投手制が叫ばれ、
球数制限が必要だ!とも言われる中、

地方予選から甲子園準決勝までずっと一人で投げ抜いた投手が
今大会で金足農業の吉田投手のほかにもう1名います。


済美 山口投手


です。
この山口投手に対して、、、
というよりも済美の中矢監督に対して、ある識者の方がネット上で以下のような苦言を申されています。


https://www.baseballchannel.jp/etc/52321/


確かにメディアが一人歩きどころか暴走した末に、
高校野球そのものを、都合のいい美談に仕立て上げる風潮に疑問を持つ点は私も同意見です。


ただし、投手の起用法について、外部の立場のものがあれこれ言うのはナンセンスです。


・そのチームにはそのチームの事情がある
・選手は徹底的に勝ちにこだわってる



そして、今この瞬間しか高校野球はできない!
という事実があります。


そして全ての監督さんたちは、
間違っても自分のチームの投手を潰したい、などとは考えていません。


よく、「将来のある選手を甲子園で潰していいのか?」という意見が聞かれますが、
ここで冷静に考えてみてほしいのですが、
高校野球をやっている高校生が全員プロ野球選手になれるのではありません。

大多数の選手はあるところで野球から離れ、実社会で生きていくわけです。


そのとき、一番の支えになるのが、


「あのとき、俺は死に物狂いで野球をやってたんだ!」という強い思いです。


それが高校野球の場であり、だからこそ学校教育の一環として確立しているわけです。


どの監督さんだって、エース級の投手が複数欲しい! 育てたい! と考えています。
最初から一人の投手で投げさせるなどとは考えていません。
ですが、しょせんは高校生ですから、どうしてもそれが叶わないチームが大多数であり、
甲子園に出てくるチームですらそれは同じです。


強制的に複数投手起用をさせられたら、
済美も金足農業も甲子園に出てくることすらできなかったかもしれません。


もし、球数制限(100球)が導入されたら、
考えるまでもなく、相手チームは徹底的な待球戦術を取り、主戦投手の交代を狙ってきます。


投手の体を守るために!と素人の大人や無責任なメディアが騒げば騒ぐほど、
高校野球そのものが狂って生きます。

過度に進めば、


・延長禁止でジャンケンで決着
・イニングは7回で終わり
・カウントは2ボール1ストライクからはじめる



というようにすら、大げさなようですが、そうなってしまう恐れもあります。



生前の済美の上甲監督が、甲子園で安楽投手を投げさせ続けたことに関して、
あるメディアから、


「将来ある選手が潰れても良いのですか? そんなに勝つことが重要ですか?」

と質問されたときのことです。


あの物腰柔らかな故上甲監督が、ジロリとそのインタビュアーを正面から睨み、
こう言われました。


「高校野球はプロ養成所じゃない! 今この瞬間を死に物狂いでやることが一番大事!」



まったくその通りだと思います。


以下の苦言を申された氏原某氏は、今回のこの持論を
生前の上甲監督に正面から言えるのでしょうか?








高校生は体力・技術が未熟。エースに頼り切るべきではない

 決して「熱投」ではない。
 
 第8日目の第3試合、済美のエース・山口直哉投手は延長13回を一人で投げ切った。球数は184球に達していた。
 
 高校野球の報道では、こうしたピッチングをたびたび「熱投」「力投」とたたえる。だが、プロ野球のローテーションピッチャーでも100球を目安(多くても150まで)に交代するというのに、体力や技術が未熟な高校生がこれほどの投球をしていいのだろうか。
 
 「延長戦に入って球速が持ち直して、球のキレも出てきていた。もちろん、他の投手を準備させていましたし、(山口本人には)何かあったらすぐに言って来いよと、『行けるか?大丈夫か?』と話していました。山口が県大会からずっと一人で投げてきたので、ここで交代させると『監督は勝負を諦めたのか』という影響も考えられましたので、その中で本人が気力で投げてくれたと思います」
 
 済美の中矢太監督は試合後にそう話している。
 
 愛媛大会から山口直哉が一人で投げてきた。だから、交代させられない。指揮官の言葉から事情を察することができるが、投手の起用法やマネジメント能力を問わざるを得ない。
 

(中略)

 
 つまり、中矢監督は地方大会からエース一人に頼り切るという起用法をとってきた。そのため、常識を超える球数に達しても投手を交代させるという選択肢を持たなかったのではないか。
  しかし、本当に良い選択とは何か。高校球児の健康を最優先せず、勝利を中心に選択を決めるのは育成年代の在り方として正しいのだろうか。

(省略)


全文はこちら https://www.baseballchannel.jp/etc/52321/


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プロフィール

たきざわ

Author:たきざわ
高校〜大学で野球部に在籍し、その後、スポーツ用品販売会社の営業マンとして高校野球の現場に長く精通した経験を活かし、高校野球の活動を経済学や会計学の観点から理解する事の重要性を父母の皆さんや高校野球の指導者の方々にお伝えしています。
高校野球はお金が掛かるのです! 
それを理解し、正しく部活動を運営するために、知っておかなければならないことを本ブログでまとめています。

松商学園高校:硬式野球部出身
日本体育大学:硬式野球部出身


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